発達障害がある(といわれている) ASD 方法⑥ 得意科目と苦手科目の差が大きい 

query_builder 2025/09/03
世田谷ゼミブログ
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SMKのお悩みポイント対策



発達障害がある(といわれている)

ASD 方法⑥ 得意科目と苦手科目の差が大きい

(※ ADHDかASDかは絶対的な違いではありませんが、便宜上、わけて説明しています。)



・こんな傾向はありませんか?(こういうところが見られたら当てはまるかもしれない)

・得意な分野はすごいのだが、そのほかのことがほとんどできない。  


・説明

誰にでも得意なものと苦手なものがありますが、発達障害ではその差が激しくなることがあります。数学は満点近くとれるのに、それ以外の科目はまったくふるわないとか、逆に数学以外は結構よい成績をとれるのに、数学だけは最後から数えたほうが早い、といった具合です。


ASDをもつ人の中にはサヴァン症候群と呼ばれる特異的能力を示す人がいます。何十年も先のカレンダーや、鉄道の時刻表をスラスラ言えたり、非常に細かい写実的な絵画を描いたり、一度聞いただけの音楽を完璧に再現したり、といった能力です。中には天才(ギフテッド)と呼ばれて社会に認められている人もいます。多くの場合、程度の差はありますが、ASDの他の特性をあわせもっていて、一部の能力だけが突出した形になっています。


サヴァン症候群と、得意科目と苦手科目の差が大きいこととが、同じ仕組みによるものなのかどうかはわかりませんが、少なくとも一部には共通しているところがあるように思います。少し説明してみましょう。  


ASDをもつ人は、人とは違った感じ方をしているようです。「感覚の特異性」と呼ばれています。ある感覚、たとえば視覚には非常に鋭敏であるけれども、他の感覚(聴覚など)には気づきにくい、といったことや、ある種の苦痛を感じやすい一方で、他の人が通常は感じる痛みには鈍感である、といった具合です。  


苦痛の感じ方が強いために、苦痛を起こさせるものへの忌避感が強く、そのため苦痛な科目を避けてしまう一方で、快感や喜びを感じる科目にのめり込んでしまう、といったことが起こっているのかもしれません。たとえば、他者の気持ちを理解することが苦手な上、そもそもことばの理解に問題があれば、国語や社会などはテストでもバツばかりになり、好きになれないかもしれません。その一方で、数字の扱いが上手で、テストでも満点をとってほめられるならば、どんどん数学ばかりをやるようになるかもしれません。さあ勉強しようというときに、つい数学の方に手が伸びて、国語はおろそかになってしまいます。


得意分野があるのは素晴らしいことで、それをどんどん伸ばしていくと良いですね。それを最大限に生かした進路選択をすると良いでしょう。とはいえ、不得意科目をそのままにしておいていいものかどうか、心配ですね。将来、多少の助けがあれば自活できるぐらいの能力は身につけるに越したことはありません。また、不得意科目に取り組むことで、脳内ネットワークが全般的に活性化され、全体の認知処理能力が底上げされて、得意な分野をますます生かせるチャンスになります。まずできることからスタートさせて、少しずつできる範囲を広げていきましょう。もともと知的能力が高い方は、負担や労力は増えるものの、苦手科目をもクリアできることが多いです。  


・生徒の対策

①得意なことは、どんどん進めてしまおう。

②苦手なものも、得意にできるかも。苦手なものほど、時間をかけよう。そのうち、なんとなくわかってきます。

③苦手なことは、助けを借りよう。  


・講師のサポート

①苦手科目は、前にかえって、出来るところから始める。生徒に対する要求度に配慮する。

②成績には表れていない生徒の良いところを見つけてあげる。

③得意科目は、どんどん進める。

④学習障害の傾向のある方に向けた対策を取り入れてみましょう。  


・役に立ちそうなリソース

・伝記:偉人(すぐれた業績を成し遂げた人)には得意なことと不得意なことの差が大きい人がたくさん見られます。たとえば、相対性理論を提唱したことで有名なアルベルト・アインシュタインは、ノーベル物理学賞を受賞した天才ですが、数学と物理は最高ランクだったものの総合点が不足して、入試に失敗したという経歴があります。親しみを感じてしまうのは私だけでしょうか。他にも、発明王として名高いトーマス・エジソンや、「放浪の天才画家」と呼ばれた山下清画伯など、多数あげられます。これらの人々の伝記を読むと、それほどの才能がない私たちにも多くの学びがあります。

・天才児教育:人並み外れた才能をもって生まれた子どもたちのための施設や制度が(少ないですが)あります。ソフトバンクグループ代表の孫正義氏が設立した育英財団などが知られています。該当する方は調べてみるといいかもしれません。







愛知東邦大学 人間健康学部 教授 松尾香弥子

SMK 薄井晶





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