発達障害がある(といわれている) ADHD 方法③ 離席が多い、じっと座っていられない、体をいつも動かしている
SMKのお悩みポイント対策
発達障害がある(といわれている)
ADHD 方法③ 離席が多い、じっと座っていられない、体をいつも動かしている
・こんな傾向はありませんか?(こういうところが見られたら当てはまるかもしれない)
・授業中に立ち歩く。
・体をいつも動かしている、姿勢が崩れる。
・先生が話しているのに、まわりの子に話しかけてしまう。おしゃべりが止まらない。
・説明
病院の待合室で、呼ばれるまでずっと待っていなければならない状況を思い浮かべてください。病院によっては予約をしていても3時間ぐらい待つことがあります。体を動かしたくても、まわりには患者さんがいっぱい。いったいいつまで待たされるのだろう…とても疲れますね。
大人ならば仕方なくじっと座って待っていますが、子どもは我慢が苦手です。この苦手さがとても強いと、病院の待合室だけでなく、授業中にも歩き回ってしまうかもしれません。
家族で一緒にテレビを見ているとき、あまり重要ではない場面で、「そういえば」とテレビに関係ないことを話し出すことはありませんか。子どもにとって、先生のお話がこのテレビのようにバックグランド(背景)になってしまって、つい、まわりのお友達とおしゃべりを始めてしまうことがあります。
ADHDの特性の一つに「多動性」がありますが、これはこのような、じっとしていることの苦手さとして理解できます。活動力がありあまっていて、抑えることが難しいのです。集中力が途切れやすく、何か他に興味があることを思い出したりすると、すぐそちらに注意が向いてしまいます。おしゃべりが止まらないのは「言語の多動」であるととらえられます。
もともと脳は、主に脳幹と呼ばれる部分から「動け」という司令を出し続けています。人間は進化の過程で、脳幹などを包むような形で大脳皮質が発達し、「動け」という司令を調節して、より環境に適した行動を取れるようになりました。
発達障害では大脳皮質、とくに前頭葉と呼ばれる部分の発達に「でこぼこ」があり、脳幹からの「動け」という司令を抑制する力が弱いことがあります。大人になってもその傾向が残る場合があります。会議中に貧乏ゆすりしている人は、もしかしたらそうかもしれません。
エネルギッシュな子どもを抑えつけようと、叱ったところであまり効果はありません。そのエネルギーをうまく活かして発散させ、調節能力を高める方法を工夫していきましょう。
運動が得意なら、野球などのスポーツをするのはよい考えのひとつです。選手として活躍できるかもしれません。発想の豊かさを芸術方面に活かすのもいいでしょう。アート教室や楽器演奏の他、バレエやダンスならば体の動きの調節を直接トレーニングできます。放送部に入って、おしゃべりに磨きをかけるのもいいですね。
発達障害の場合、子どもは悪気があってやっているのではないので、その都度、「今はおしゃべりはやめてね」とか「授業中は席についてね」とやさしく笑顔で注意すれば、ハッとした顔をして、すぐにきちんとするはずです。 (一方、まわりの注意をひくために、わざとやっているような子の場合は、発達障害というよりは、別の情緒的な問題がかくれている可能性があるので注意が必要です。)
我慢が上手にできていたら、ほめてあげるとモチベーションが上がります。「今日は集中できているね」などと言葉をかけたり、遠くから「グッド」の手の形(手を握って親指を立てる動作)をして見せたり、などです。
みんなに配布物を配る係をやってもらうなど、体を動かす仕事をしてもらうのもよい考えです。本人の自尊心や責任感を高める効果も期待できます。また授業中に「話し合いの時間」をもうけて、隣同士やグループ内で話す時間を作るのもよいでしょう。
・生徒の対策
①今、歩き回ったりおしゃべりしたりしてもいい時間かどうか、いつも意識しましょう。
②ほかの人から注意されたら、素直に「ごめんなさい」とあやまりましょう。
③時々は伸びをしましょう。休み時間には体を動かして、「動く時間」と「静かにする時間」のメリハリをつけましょう。
④クラブ活動や習い事で、自分の才能を発揮してみましょう。
・講師のサポート
①離席をしても良い時間を作る。授業中に配布係や収集係などの動ける役割をしてもらう。
②授業中に「どう思う?」などと話しかけて、話せる時間を作る。
③「あと5分だけ集中しよう」などと、見通しを立ててあげる。
④授業時間を分割し、生徒の興味を引く導入を都度行い、作業時間を多めにする。
⑤できなくても叱らない。叱っても効果はありません。心理的に逆効果です。
・役に立ちそうなリソース
・タイマー:授業中というよりも、自分で勉強しているとき、「5分間は集中しよう」などと決めて、5分間のタイマーをかけるという方法があります。タイマーは買ってもいいですが、スマホのアプリを利用するのも手軽でおすすめです。
・YouTube(ユーチューブ):YouTubeにタイマーの役割をする動画がたくさんあります。「タイマー 勉強」などのキーワードで検索してみてください。自分に合ったものがなければ、自分で作ってアップしてみてもいいかもしれません。
愛知東邦大学 人間健康学部 教授 松尾香弥子
SMK 薄井晶
「方法が、ある」SMK
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