学習障害　勉強方法　国語　⑥　語彙の定着が難しい 　 | 世田谷ゼミブログ | これまで調布・世田谷で受け入れてきた生徒様の塾での学習・合格事例などを共有します

学習障害　勉強方法　

国語　⑥　語彙の定着が難しい

日常生活で目にするものとそれに対応する呼称の音は自然と入ってきて定着します。定着しない可能性が考えられるのは

1.文字が読みづらい

2.頭の中でカテゴリー化されていない

3.その語彙が抽象的で指しているものの意味内容をイメージできない

などです。

次第には自然と語彙も増えてきますが、年齢にふさわしい語彙力からあまりかけ離れて語彙が定着しない場合は、支援をしてあげることも必要でしょう。  

→1.字を読むのが極端に苦手な子もいます（ディスレクシア：読字障害）。拍記号カードで拗音、促音、長音の言葉を学びます。文字自体もイラストと組み合わせたカードを使います。慣れてきたら、文字だけのカードを斜めにしたりさかさまにしたりして読めるかどうかゲームをしてみます。言葉探しゲームでまとまった語彙を探すのも楽しいです。訓練的になってしまうとやりたくなくなってしまうので、ゲームの要素を取り入れて楽しく取り組みましょう。

→2.上位語、下位語で分類されたりもします。これも言語活動の充実とともに自然と獲得されるものですが、カードで分類してもらってそのカードを組み合わせて絵が出てくるようにしたり、「どれだけ果物の名前が言えるかゲーム」などをして楽しく学ぶことができます。

→3.年齢が若ければまだ見聞き、体験したことが少ないのは当然で、そのものの名称に出会ってもイメージがわかないです。特に抽象的な言葉、例えば「必然」などの言葉は、縁遠いことでしょう。テレビや本などのメディアで背伸びして大人の言葉に触れながらイメージを獲得していきます。またその言葉に関するエピソードを探してみると良いでしょう。感情を表す言葉も難しいものがあります。最初は喜怒哀楽のどれに近いかぐらいで紹介して、具体的な場面でたとえを出してあげると良いでしょう。  

・生徒の対策

①読めるかな、知ってるかな？  

②知らない言葉は辞書を引いてみよう。調べてみよう。

③使ってみよう！  

・講師のサポート

1⃣音と文字が定着しているか気を付けてあげてください。

2⃣知らない語彙は、言葉で説明したり、写真や図を用いてみましょう。

3⃣興味のない分野の語彙は入りづらいです。文字の習得自体がうまくいっていないときには「興味の持てるものから」取り組みましょう。

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