東大の英語構文　第11講 2020 1B | 東大の英語構文 | これまで調布・世田谷で受け入れてきた生徒様の塾での学習・合格事例などを共有します

(1)Homework Check
①Point
・比較の表現は何と何とを比較しているのか留意する。

時を表す前置詞句からスタート。have lived が明らかに動詞部分ですからその直前のmore peopleが主語です。than以下、in the country sideがありますので、その前のin the citiesと比べていることはわかると思います。
「田舎」よりも「都会」の方が、住んでいる人が多い、と言っているわけです。
andはヨーロッパについて述べている前半の文と、アメリカについて述べている後半の文をつなげています。

1.都会に住んでいる人の数と田舎に住んでいる人の数

「西ヨーロッパでは、1870年以降田舎よりも都会に住んでいる人の方が多くなっており、アメリカでは1915年にその転機に達した。」

②Point
・for＋期間、またはsince＋過去の時点、と共に使って現在完了形は継続用法です。

areasが主語。複数なのでhave +過去分詞で現在完了。後ろを見ると、forの後期間を表す名詞が来ていますので、継続用法ですね。areasは1世紀以上ずっとon the wayだったわけです。
on the way to the station,などの表現がありましたね。駅へ行く途中、でした。これを見てもわかる通り、toは前置詞ですね。なので動詞が続くときには動名詞になります。都市的な大陸になることへ行く途中なわけです。

1.～の途中
「ヨーロッパや北アメリカのような地域は、１世紀以上の間都市的な大陸へと向かう道を確かに進んでいる。」

(2)Point
・読みをチェンジするということ。
②演習（2020東京大学　1B)
・A recent study in the US showed that each year, the average distance between a given point on the map and the nearest forest increases by about 1.5 per cent.

文頭の名詞のA recent studyが主語。in the USは前置詞句で、動詞を飛び越えて係らないので前に係るしかなく、したがって動詞を修飾する形容詞の役割。そこまでが、名詞部分。showedが動詞っぽい。＜thatは指示代名詞？each yearが時を表す副詞句＞ですが・・・そのあとまた名詞distanceがいきなり出てきて困るわけです。betweenがあるのでそのあとにandを探せば、a given point (and) the nearist forestが見えます。名詞　＋（between A and B）の後にincreasesが、動詞があるではないか・・・三単現になっていることからも主語はdistanceで決まりでしょうから（between...は前置詞句でやはり動詞を超えてかからないのでdistanceにかかっています）、そうすると上記< >の読み方は成立せず（文と文がただカンマでつながっているだけの形はありません。せめて等位接続詞が欲しいです。)、読み方をチェンジすることになります。
後ろの文を節とみて、するとthat は名詞節を作る接続詞でshowedの目的語になります。主語が無生物になるので、副詞的に訳します。このように、長い文では、いくつかの可能性を持ちながら読み続け、その読み方が崩壊した後に読み方をチェンジしながら読んでいきます。

「アメリカでの最近の研究によると、地図上のある地点と一番近い森との平均距離は毎年1.5パーセントずつ増えています。」

(3)Point
・thatの働きは、そのあとの部分が完全文か不完全文かで判断する。
・：（コロン）は例示や説明
③演習（2020東京大学　1B)
・In echological terms, the world has never seen the situation that we find ourselves in today: a single large animal species completely occupying the planet and turning it to its advantage.

最初に前置詞句がカンマで区切られて、副詞句。the worldが主語。has never seenが動詞部分。the situationが目的語。thatはそのあとが完全文であるかそうでないかで接続詞であるか関係代名詞であるかが決まります。that節の中、weが主語、findが動詞、ourselvesが目的語。そのあとのinは、todayは前置詞をとらないでそのまま時を表す副詞として働きますので、inを形だけからすると副詞ととらえることもできますが、前置詞ととらえてその目的語がないのでin the situation,つまりthatは関係代名詞でthe situationが先行詞、ととったほうが自然でしょう。意味がよくわかりますので。inを副詞ととると、that節のなかは完全文になり、したがって同格を表す接続詞、ととることもできます。でもfind ourselves inの意味も不明ですので、意味がよくわかるほうに解釈してよいでしょう。
そのあとにコロンが来ています。コロンの後は、独立分詞構文の形になっています。andの後がturningなので、occupying and turning ととります。occupyの目的語がthe planetなので、turning itのitもthe planetでしょう。コロンの前の「これまでに生態学的に世界が経験したことのない人類の今日ある状況」がどういうものなのかを例示、説明しているわけです。
itsはa single large speciesのことで意味が通ります。

「生態学的に、今日われわれがある状況を世界は今までに経験したことがない。たった一つの巨大な動物の種が完全に惑星を支配し、それを自身に有利なように変えているのだ。」

(4)Homework(2020　東京大学　1B)
①・At the moment, our species appropriates fully one-quarter of the food that all of the world's plants produce and much of all the world's fresh water.
―次の問いを考えてみましょう。
1.主節の動詞はどれでしょうか？
2.thatの働きを文法的に説明してみましょう。
3.andは何と何とを結んでいるのかを考えてみましょう。
―訳してみましょう。

②・Again, this is something that has never happened before.
―次の問いを考えてみましょう。
1.”again”とはどういう意味でしょうか。
―訳してみましょう。

「方法が、ある」SMK

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