古文構文 助詞の補い 1
古文は助詞がよく省略されます。主語を表す「が」と目的語を表す「を」です。なので、文章の途中の名詞の下に助詞が入っていなくで意味が分からないときは「が」か「を」を補ってみます。
例えば
雨いたく降りぬべし。 → 雨がいたく降りぬべし。
川中で弓引くな。 → 川中で弓を引くな。
どちらを補えばいいかは、そのあとにかかて行く動詞が自動詞なのか他動詞なのか、それとも動詞ではなく形容詞(形容動詞)なのか、で決まります。
( )の中に助詞を補ってみよう。
1.蛙( )鳴く。
2.風( )なほ吹きて
3.天( )高し。
4.わたの原( )漕ぎ出でて見れば
1.「鳴く」という動詞は「~を」に当たる言葉(目的語といいます)をとりません。目的語をとらない動詞を自動詞といいます。「を」は入らないのですから「が」を入れて読みます。
2.「吹く」は「~を」と言えます(他動詞といいます)ので、「を」か「が」か迷います。ですが、「風を吹く」より「風が吹く」のほうが自然ですよね?
3.「高し」は形容詞ク活用ですね。形容詞というのは目的語をとりません。「花を美しい」とは言わないです。なので「を」は入りません。「が」が入ります。
4.「わたの原」が場所ですから、「に」という言葉を補いたいところですが「に」は省略されません。省略されるのは「が」と「を」です。なので、「を」を入れて読みます(「が」にするとわたの原が何かすることになって変ですね?)。そうしますとそのあと、「見る」は他動詞ですから、ここにかかり、漕ぎ出して、わたの原を見ると、ということになります。
(参考 「古文解釈の方法」 関谷 浩著 駿台文庫)
「方法がある」SMK
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