世田谷の個別指導塾、<世田谷ゼミ>のうとうと日記
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2024/11/14
5.助詞の「を」
「を」は目的語を表す助詞です。目的格の格助詞です。
月を恋ふ。
なので、「を」の前が活用語の連体形がくる場合、次の二通りの可能性があります。
・ 活用語の連体形 を ・・・ 他動詞
この場合は他動詞に目的語が必要ですから、「~を」は目的格の格助詞で、したがって目的語となる名詞を受けますから、活用語の連体形の後にコト・モノなど名詞を補う準体法を認めます。
ほのかに人の言ふを聞けば、
聞くは他動詞です。何を聞くのか。人が言う(コト)を聞くのです。「言ふ」の後にコトを補います。
・ 活用語の連体形 を ・・・ 自動詞
「を」のかかっていく先が、目的語の必要のない自動詞、あるいは形容詞や形容動詞の場合、「を」は目的格にはなりえません。接続助詞として考えて、そのあとの部分にどうかかっていくかを考えます。
蔵人頭にてよるひるなれつかまつりけるを、諒闇になりにければ、
「・・・なり・・・」は「なる」で自動詞ですね。目的語は取りません。なので、「を」は目的格ではありません。接続助詞と考えて、つなげていきます。
「蔵人頭として朝晩親しくお仕えしていたが、諒闇になったので、」
(参考 「古文解釈の方法」 関谷 浩著 駿台文庫)
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