【WAIS知能検査】VCIとWMIの差が大きい場合の解決方法【臨床心理士が解説】
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2026/09/13
・T君(中学受験→大学受験)
特徴
やや我流ではあるが努力家。勉強は好きであるし、よく分析する。父親の家庭内暴力が続き、抑うつ傾向と、自傷他傷がある。自己肯定感が低く、傷つきやすい。落ち込んでいるときと調子がいい時の差が激しく、その変化も激しい。発達障害のようなものは特に感じられず、精神的な辛さが学習上の認知力や記憶力に大きく影響しているように見えた。
対応
その日によって心理的なコンディションが違うので、まずそこをキャッチして受け止めた。調子が良い時は安心して見ていられるが、悪い時は、「調子が悪い」という訴えを直接しない子なので、話してくれるまで静かに寄り添う。話してくれたら共感の態度をとる。その日の彼の心的なエネルギーに合わせて課題の量や難易度を変えながら、学習の継続を一番の目標にした。
家庭教師での支援だったが、中学受験後中学に行けなくなり、高校の外部受験とその後のフォローまで行ったが、その後具合が悪くなり中断。浪人中に再依頼があって通塾し、気分の安定を図りながら、彼自身が志望学部に折り合いをつけて大学に入学した。
学習上の工夫
もともと数学がとても好きなので、その点を伸ばすようにし、それがほかの科目を引っ張ることを意図した。浪人中、問題へのアプローチが我流になっていたのでその修正を行った。彼の視点を理解・尊重しつつ「こういうことじゃない?」と教師と互いに相談・提案し合いながら問題に取り組んだのが前向きに取り組む意欲につながった。志望学部に折り合いがつくかどうかを最も懸念していたが、そのことに関する相談は無く、自身で決定し進路を決めた。
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